診断技術用語 450語 ちょこっと定義集


コンクリート診断士試験を受験するうえで必要な用語を厳選した、ひとこと程度の“ちょこっと定義集”です。

試験勉強のお供として、お役立てください。

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アクティブ法
被測定物を強制的に加熱して温度差を与え、熱画像を撮影する方法。パッシブ法の対語。

アコースティック・エミッション法
⇒AE法

亜硝酸リチウム
LiNO2のこと。アルカリ骨材反応抑制材の主成分として用いられる。

圧縮強度試験
コンクリートの圧縮強度を求めるための試験。

アノード
腐食電池の陽極。カソードの対語。

アノード反応
アノードで起こる酸化反応。

あばた
⇒表面気泡

アラミド繊維
合成繊維の一種。含浸接着剤を含浸させるなどして、FRP(連続繊維補強材)として用いられる。

アルカリ骨材反応
コンクリート中のアルカリと骨材に含まれる反応性鉱物とが反応して、異常な膨張を生じさせる反応。

アルカリ骨材反応抑制材
アルカリ骨材反応を抑制するための表面含浸材。

アルカリシリカゲル
アルカリとシリカ鉱物とが反応して生成されるゲル。ゲルは水などの分散媒に微小な粒子が凝集したもの。

アルカリシリカ反応性
骨材が備えもっているアルカリ骨材反応に対して有害なアルカリと反応する性質。

アルカリ性付与材
アルカリ性を付与して鉄筋の腐食環境を改善するための表面含浸材。

アルカリ総量
セメントなどからコンクリートに供給されるアルカリ質量の総和。

安全性能
構造物が破壊して人命などが失われることがない性能。

イオンクロマトグラフ法
カラムでイオンを分離することによって、着目するイオンを定量する方法。

イオン選択性電極
着目するイオンに感応する指示電極。

異形鉄筋
コンクリートとの付着をよくするために、表面にリブやふしを設けた鉄筋。

位相
振動する点がどこにあるかを表す量。

色分れ
打重ね部の前後などでコンクリートの色調が異なること。

インパルスハンマー
打音法などで用いられる弾性波の発振装置。打撃力や打撃特性を考慮できる。

ウォータージェット工法
超高圧の水を噴射して、はつりなどの表面処理や切断を行う方法。

浮き
仕上げ材などの表面保護工が躯体コンクリート表面と密着していない状態。

浮き型枠
構造物の断面が変化する箇所の上面に設置する型枠。側壁の下ハンチを下床版と同時に打設する場合などに用いる。

打換え
既設コンクリート部材の一部または全部を新たな部材と取り替えること。

打重ね
まだ固まっていないコンクリートの上にコンクリートを打ち足すこと。

打継ぎ
すでに硬化したコンクリートの上に新たにコンクリートを打ち重ねること。

海砂
海産の細骨材。

裏込め材
トンネル覆工などの構造体と地山との隙間を充填するために用いられる材料。

上塗り
中塗りを保護し美観を付与するために中塗りの上に塗布する材料。

液相反応
コンクリートに直流電流を流すことによって、電解質溶液のアルカリ性が高まり陽イオンと陰イオンが反応して不溶性の塩が析出する現象。

エトリンガイト
C3Aの水和反応で生じる水和物が硫酸塩と反応して生成される膨張性の針状結晶。

エネルギー分散分光器
⇒EDS

エフロレッセンス
コンクリート中の水酸化カルシウムが水に溶けて表面に運ばれ、大気中の炭酸ガスと反応して析出する主として白色の物質。

エポキシ樹脂
熱硬化性樹脂の一種。補修材、接着剤、塗料などとして用いられている。

塩害
塩化物イオンの作用を受けて、コンクリート中の鋼材が腐食する形態の劣化。

塩化物
塩化物イオンを組成とする化合物の総称。

塩化物イオン
Clのこと。

塩化物イオン量
コンクリート1m3中の塩化物イオンの質量。塩分量、塩化物イオン濃度ともいう。

延性破面
延性的に破壊した面。延性破壊は、大きな塑性変形を伴った形態の破壊。

エントレインドエア
AE剤などの空気連行作用のある混和剤を用いてコンクリート中に連行させた空気。

応力振幅
繰返し荷重によって発生する上限応力と下限応力との差。

帯鉄筋
梁や柱などの軸方向鉄筋を所定の間隔ごとに取り囲んで配置される横方向鉄筋。

温度応力
自由な変形を拘束された部材の温度変化、および部材内の温度差によって生じる応力。

温度ひび割れ
温度応力によって生じるひび割れ。

外観調査
構造物を目視観察することによって行う調査。簡易な測定器具を用いることもある。

回折X線強度
X線計数管によって1秒あたりに検出されるX線の個数。

外的塩害
外部環境から供給される塩分による塩害。

外部環境
構造物の劣化に影響を及ぼす気象、立地、その他の周辺環境。

外部拘束応力
外的に変形拘束を受ける部材の収縮や膨張が拘束されることによって生じる応力。

外部電源方式
直流電源装置から防食電流を供給する電気防食工法の方法。

解放膨張量
コアを標準養生したときに生じるアルカリ骨材反応による膨張。

火害
コンクリートが火熱によって受ける損傷。

化学的侵食
⇒化学的腐食

化学的腐食
コンクリートが酸や硫酸塩などの化学物質の作用を受けて侵食される形態の劣化。

化学法
骨材のアルカリシリカ反応性を化学的な方法で比較的迅速に調べる試験。

拡散
物質の濃度が一様でない場合に、物質が濃度を一様化するように変位する現象。

拡散律速
拡散が進行する過程の中で、最も進行が遅い部分、あるいはその速度。

ガス吸着法
細孔表面にガス分子を吸着させ、ガス分子が凝集するときの圧力と吸着量からセメントの比表面積やコンクリートの細孔径分布を求める方法。

カソード
腐食電池の陰極。アノードの対語。

カソード反応
カソードで起こる還元反応。

加速期
構造物の要求性能に及ぼす影響が大きくなる状態に対応する劣化過程の一段階。

型枠振動機
型枠に振動を与えることによって、コンクリートを加振させて締め固める装置。

割裂ひび割れ
かぶりコンクリートの付着破壊を原因とするひび割れ。

可とう性
材料の脆さに対する抵抗性。

カナダ法
骨材のアルカリシリカ反応性を判定する促進養生試験の1つ。

かぶり(厚さ)
コンクリート中に配置された鋼材表面からコンクリート表面までの最短距離。

かぶりコンクリート
鋼材を保護しているかぶり(厚さ)部分のコンクリート。

過防食
防食電流が過剰に供給されている状態。

下面増厚工法
床版下面に補強鉄筋を配置し、付着性の高いポリマーモルタルなどで増厚して一体化する工法。

可溶性塩分
細孔溶液中に存在する塩化物イオン。

可溶性塩分量
細孔溶液中に存在する塩化物イオンの量。温水で抽出される塩化物イオン。可溶性塩化物イオン量ともいう。

カルシウムイオン
Ca2+のこと。

含浸材塗布工法
コンクリートの表層部に化学物質を含浸させることによって、劣化に対する抵抗性を付与する工法。

乾燥収縮
乾燥を原因としてコンクリートが収縮変形する現象。

乾燥収縮ひび割れ
乾燥収縮応力によって生じるひび割れ。

机上調査
設計図書などの資料、点検・調査記録などに基づいて行う構造物の調査。

犠牲陽極材
⇒流電陽極材

犠牲陽極方式
⇒流電陽極方式

気泡
エントラップトエアおよびエントレインドエアによってもたらされるコンクリート中の間隙。毛細管間隙よりもはるかに大きい。

気泡間隔係数
セメント硬化体中の気泡の分布状態、およびコンクリートの耐凍害性を表す指標。

吸光光度法
物質が光を吸収する性質を利用して物質濃度を測定する化学分析方法。

凝結
セメントペースト、モルタル、コンクリートが初期の流動性を徐々に失いながら次第に硬くなる現象。

共振法
構造物を強制的に振動させたときに生じる共振周波数を測定して内部欠陥を検出する調査方法。

強度補強
耐力の増大を目的とする補強方法。

局部破壊試験
コンクリートの表層部を局部的に破壊する際の抵抗力を指標として、表層部の圧縮強度を推定する方法。

許容ひび割れ幅
構造物あるいは部材が許容してもよいと考えられるひび割れ幅の最大値。

記録
構造物の維持管理に必要な事柄を取りまとめたもの。

空気量
コンクリートの全体積に占める気泡の全体積の割合。

空洞
コンクリートあるいは注入材などが充填されていない部分。

クエン酸二アンモニウム溶液
鉄筋の腐食減量を測定するために、鉄筋を浸漬してさびを除去するのに用いる溶液。

グラウト
空隙や間隙を充填するために用いる液状の注入材。

グルコン酸ナトリウム溶液
配(調)合を推定する際、試料を溶解するために用いる溶解液の一種。

クレージング
部材表面のセメントペースト部分に生じる亀甲状のひび割れ。

グレーディング
変状の程度などを段階的にクラス分けすること。

コアドリル
コンクリート構造物から円柱状の供試体を切り出すための機械。

鋼材腐食
電気化学的なメカニズムによって鋼材が腐食する現象。

硬水
カルシウムやマグネシウムなどの塩類を多く含む天然水。軟水の対語。

剛性
変形に対する抵抗性の程度。

鋼繊維補強コンクリート
鋼繊維を混入して、じん性や耐摩耗性などを高めたコンクリート。

構造物診断
維持管理のために、構造物の性能や機能の低下を調査して、その状態を判断すること。

鋼板接着工法
コンクリート断面の外側に鋼板を接着して、既設部材の鉄筋量不足を補い、既設部材との一体化を図って合成構造とする工法。

鋼板巻立て工法
既設柱部材などの全周に鋼板を連続して配置し、既設部材との一体化を図って合成構造とする工法。

降伏点
応力-ひずみ曲線において、応力が増加しないでひずみが増加しはじめる直前の最大の応力。

交流インピーダンス法
鉄筋に周波数の異なる電圧を負荷して、分極抵抗や溶液抵抗などを測定する方法。

コールドジョイント
先に打ち込んだコンクリートと後から打ち込んだコンクリートとの間が完全に一体化していない不連続面。

固定塩分
フリーデル氏塩を形成する塩素(Cl)や、細孔壁面に吸着した塩化物イオン(Cl)などの自由に移動することができない塩分。

固有振動数
固有振動の振動数で構造物特有のもの。

コンクリートフィニッシャ
打ち込まれたコンクリートの表面を平滑に仕上げるための機械。

再アルカリ化工法
液相中にアルカリ溶液を電気浸透させ、コンクリートのアルカリ性を回復させる工法。

細孔
硬化コンクリート内部に存在する間隙の総称。ゲル間隙、毛細管間隙、気泡に分類される。このうち、ゲル間隙の物質透過性は非常に低く、ゲル間隙にある水は-78℃以上の温度では凍結しない。

細孔径分布
細孔径と積算細孔容積との関係。

細孔構造
物質移動と密接な関係にある細孔の種類、容量、分布などで表される細孔組織の仕組み。

細孔溶液
コンクリート中の液相。「水和生成物の一部となっている水、ゲル間隙の水、吸着水」などの結合水以外の水。

材料分離
フレッシュコンクリートの構成材料の分布状況が不均一となる現象。

左官工法
コテを用いて人力で断面修復材を塗布する工法。

さび汁
鉄筋表面の腐食生成物が水に溶解して構造物表面に運ばれ沈着したもの。


水溶液中で水素イオンを生じ、アルカリを中和して塩を生じる物質。塩は2成分からなるイオン性の物質。

残存膨張量
解放膨張が収束した後、コアを促進養生したときに生じるアルカリ骨材反応による膨張。

自己応力
⇒初期応力

自己収縮
セメントの水和反応を原因として、コンクリートが収縮変形する現象。

自己収縮ひび割れ
自己収縮応力によって生じるひび割れ。

自然電位
金属がその存在する環境で示す電位。

自然電位法
照合電極を対極として鉄筋の自然電位を測定する調査方法。

下地処理
表面保護工の施工に際して、プライマーなどの膜厚を均一にするために行う不陸調整などの処理。

支保工
型枠を所定の位置に固定し、作業荷重やコンクリートなどの荷重を支えるために設けられる仮設構造物。

締固め
打ち込んだフレッシュコンクリートを振動させたり突いたりして、空隙を少なくし密実にすること。

ジャンカ
モルタル分がいきわたらずに粗骨材が密集した状態で硬化してできた変状。

修景
美観や景観の改善もしくは向上を目的とする対策。

収縮ひび割れ
収縮応力によって生じるひび割れ。

収縮変形
部材の体積が小さくなる形状の変化。

修正ポイントカウント法
硬化コンクリートを対象として、気泡間隔係数などの気泡組織を測定する方法。

充填工法
ひび割れに沿ってコンクリートをカットし、その部分に充填材を詰める工法。

周波数
1秒間に波が往復する回数。

主応力
主応力面に作用している垂直応力。主応力面はせん断力が作用せず、垂直応力のみが作用している面。

樹脂モルタル
⇒ポリマーモルタル

受熱温度
火熱に曝されたコンクリートの温度。

衝撃弾性波法
弾性波の入力をハンマーの打撃によって行う方式の弾性波法。

照合電極
ある電極電位を相対的に測定する場合の電位の基準となる電極。

詳細調査
定期点検の結果などを受けて、その必要性が認められた項目に対して行う具体的な調査。

硝酸銀滴定法
塩化物イオンと銀イオンを沈殿反応させ、溶液の呈色の変化から塩化物イオンを定量する方法。

使用性能
構造物の使用性および機能性に関する性能。

床版防水工法
雨水排水を床版内部に浸透させないことを目的として、床版コンクリート上面に防水層を設置する工法。

上面増厚工法
鉄筋を使用せず、床版上面を切削、研掃後、鋼繊維補強コンクリートを打設し、床版を増厚する工法。

初期応力
外力を受ける前に部材に生じている応力。自己応力ともいう。

初期欠陥
供用前に顕在化した主として施工に起因する変状。

初期凍害
凝結硬化の初期に受けるコンクリートの凍害。

シリカ鉱物
シリカあるいはシリカ質からなる鉱物。

じん性補強
終局時の変形を増大させることを目的とする補強工法。

進展期
構造物の劣化が顕在化し進行している状態に対応する劣化過程の一段階。

振動
物体の往復運動を伴う動的な現象。

浸透圧
濃度の低いほうから高いほうへ水を移動させる圧力。

浸透性吸水防止材
コンクリート表面に疎水層を形成して、劣化要因の侵入を抑制するための表面含浸材。

浸透性固化材
不溶性の結晶を生成するなどして、脆弱化した表層を固化するための表面含浸材。

振幅比
打撃音最大振幅値をインパルスハンマー最大振幅値で除した値。

水銀圧入式ポロシメータ
多孔体の細孔径分布を測定する装置。

水銀圧入法
水銀の表面張力を利用して、多孔体の細孔径分布を測定する方法。

水酸化カルシウム
Ca(OH)2のこと。主な水和生成物の1つ。

水酸化物イオン
OHのこと。

水素脆化
水素が鋼材に侵入して鋼の延性を失わせる現象。

水密構造物
水密性が要求される構造物。水密性は透水性や透湿性の程度を表す性質。

水和生成物
セメントの成分などと水の反応によって、内部に水分子を取り込んで生成される水和物。

水和熱
水和反応によって生じる反応熱。

水和反応
セメントの成分などと水が反応して水和物を生成する反応。

スケーリング
コンクリート表層のモルタル分が剥げ落ちる変状。

砂すじ
コンクリート躯体表面のセメントペーストが失われ、細骨材が縞状に露出してできた変状。

脆性破面
脆性的に破壊した面。脆性破壊は、破壊前にあまり塑性変形しない形態の破壊。

静弾性係数
静的載荷試験で得られる応力-ひずみ曲線の勾配で表される弾性係数。

性能曲線
構造物の性能と経年との関係を表す曲線。

成分溶出
常時水と接触しているコンクリートが徐々に成分を失って変質する形態の劣化。

赤外線画像装置
物体表面から放射される赤外線を検出し、その赤外線量を映像として表示する装置。

赤外線サーモグラフィー法
赤外線映像装置を用いて物体の表面温度分布を測定し、仕上げ材やコンクリート表層部の変状を検出する調査方法。

石灰石骨材
炭酸カルシウムを主成分としている骨材。

セメント協会法
コンクリートの配(調)合を推定する方法。試料を溶解するのに塩酸溶液を用いる。

セメント硬化体
水和セメントペーストのこと。水和生成物、未水和セメント、結合水、毛細管水、空隙からなる。

セメントモルタル
ポルトランドセメントなどのセメントに細骨材と水を加えてつくるモルタル。

遷移帯
骨材とセメントペーストの界面に形成されるセメントペースト本体よりも低強度の部分。

全塩分
コンクリート中に存在するすべての塩分(ClおよびCl)。

全塩分量
コンクリート中に存在するすべての塩分の量。酸で溶解して抽出される塩化物イオン。全塩化物イオン量ともいう。

線形累積損傷則
⇒マイナー則

センサ
構造物や環境などの状態を計測する機器。

せん断耐力
部材がせん断破壊するときの断面力の大きさ。

せん断ひび割れ
斜め引張応力によって生じるひび割れ。

せん断力
断面と平行な方向に断面をずらすように作用する力。

潜伏期
構造物が潜在的な劣化作用を受けている状態に対応する劣化過程の一段階。

線分析
試料の元素分布を1次元で調べること。

走査電子顕微鏡
⇒SEM

側圧
まだ固まらないコンクリートが型枠に及ぼす横方向の力。

促進膨張試験
モルタルバーあるいはコアを促進養生して膨張量を測定する試験。

組織構造
硬化コンクリートを構成する相の種類、量、大きさ、形状、分布などによって表される複合材料の構成の仕組み。

素地調整
被覆材と下地との接着性を確保するために行うブラストなどの処理。

外ケーブル工法
緊張材をコンクリートの外部に配置し、定着部あるいは偏向部を介して部材に緊張力を与える工法。

損傷
偶発的に生じる変状。変状の同意語として用いられることもある。

損傷図
構造物調査の結果として、主として外観の変状を写しとったスケッチのこと。

耐久性
構造物の劣化に対する抵抗性。

耐久性指数
凍結融解の繰返し作用に対するコンクリートの耐久性を表す指数。

耐久性能
構造物の要求性能を供用期間内に維持する性能。

対策
構造物に生じた変状に応じて必要な対応をとること、およびその方法。

第三者影響度
構造物の一部が落下するなどして、構造物下の第三者あるいは器物に危害を与える可能性。

第三者影響度に関する性能
第三者に被害を及ぼさない性能。

体積変化
温度変化、乾湿、化学反応などによって生じるコンクリートの体積の変化。

打音検査
点検ハンマーを用いて構造物を叩き、打撃音などからはく落する可能性のある箇所を検出する検査。

打音法
インパルスハンマーなどで構造物表面を打撃し、採集した打撃音のパラメータから内部欠陥を検出する調査方法。

脱塩工法
コンクリート中に存在する塩化物イオンを電気泳動の原理でコンクリートの外部に除去する工法。

脱水
コンクリートの組織から水分子が失われる現象。

脱水分解
セメント硬化体の温度を上昇させると、450~500℃で水酸化カルシウムの脱水が起こり、生石灰を生じる現象。

脱炭酸ガス分解
セメント硬化体の温度を上昇させると、550~950℃で炭酸カルシウムの脱炭酸反応が起こり、生石灰と二酸化炭素に分解する現象。

脱不動態化
金属の電位が電気化学的に不活性な状態から活性な状態に変化すること。

縦波
媒質の振動方向と同じ方向へ伝わる波。弾性波の中で最も速く伝わる波。

たわみ
構造物や部材が曲げ変形するときの変形量。

炭酸化
セメント水和物が二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムと他の物質に分解すること。

炭酸ガス
CO2のこと。二酸化炭素。

炭酸カルシウム
CaCO3のこと。

弾性波
弾性固体の中を伝わる波。

弾性波法
弾性波の受・発振装置を用いて、伝播時間、周波数、位相などを測定することによって、ひび割れ深さや内部欠陥などを検出する調査方法。

炭素繊維
無機繊維の一種。含浸接着剤を含浸させるなどして、FRP(連続繊維補強材)として用いられる。

タンピング
コンクリートの打込み後、表面仕上げを行うまでの間にコンクリート表面を叩いて締め固めること。

断面修復工法
劣化部のコンクリートを除去した後、または断面を喪失した箇所に所要の性能を有する材料を充填して修復する工法。

チッピング
コンクリート表面をはつること。

中性化
コンクリートが大気中の炭酸ガスの影響を受けて、徐々にアルカリ性を失っていく現象。

中性化速度
単位時間あたりの中性化深さ。

中性化残り
鉄筋のかぶり(厚さ)と中性化深さとの差。

中性化深さ
構造物表面から中性化していないコンクリートまでの距離。

中性化フロント
中性化深さの最前線。

注入工法
表面からひび割れ内部に向かって注入材を圧入する工法。

中立軸
中立面と部材断面との交線。中立面は曲げモーメントによる伸び縮みが生じない面。

超音波法
発振子より発振した超音波を受振し、その受振波動からコンクリート内部の情報を調べる調査方法。

直角回折波法
弾性波がひび割れの先端を回折する性質を利用して、ひび割れ深さを測定する調査方法。

沈下ひび割れ
⇒プラスティック沈下ひび割れ

定着
鉄筋やPC鋼材などの端部をコンクリートの内部あるいは表面部に固定すること。

定着部
緊張材を定着するための定着体が配置された部分。

デジタルカメラ
CCDなどの半導体素子を使って映像を電気信号に変換し、デジタルデータとして記憶する装置。

テストハンマー
コンクリートの反発度を測定するための試験機。リバウンドハンマーともいう。

鉄筋腐食度
鉄筋の腐食程度を表す指標。

鉄筋補強上面増厚工法
増厚部に鉄筋を配置し、鋼繊維補強コンクリートを打設する上面増厚工法。

電位
単位電荷あたりの電気的ポテンシャルエネルギーの値。

電位差計
起電力や電位差を測定するための測定器。

電位差滴定法
塩化物イオンと銀イオンの沈殿反応を利用して、電気化学的に塩化物イオンを定量する方法。

電気泳動
コンクリートに直流電流を流すことによって、電解質溶液およびコンクリート中のイオンが電極に向かって移動する現象。

電気化学的測定
鋼材の腐食を電気化学的に調査する方法の総称。

電気化学的防食工法
電気化学的に鋼材の腐食を抑制する工法の総称。

電気化学的補修工法
再アルカリ化工法、脱塩工法、電着工法の総称。

電気浸透
コンクリートに直流電流を流すことによって、電解質溶液がコンクリート表面から鋼材に向かって細孔を移動する現象。

電気抵抗法
かぶりコンクリートの比抵抗を測定する調査方法。

電気防食工法
鋼材の電位を強制的に変化させることによって、鋼材腐食を抑制する工法。

点検ハンマー
打音検査に用いるハンマー。

電子線マイクロアナライザー
⇒EPMA

電磁波
電界と磁界の相互作用によって伝わる電気の波。

電磁波レーダ法
電磁波が電気的性質の異なる物体境界面で反射する性質を利用して、鉄筋や内部欠陥を検出する調査方法。

電磁誘導法
鉄筋などの磁気的な性質を利用して磁性体を検出する調査方法。

電着工法
液相反応の原理でコンクリート表面に電着物を析出させる工法。

デンマーク法
骨材のアルカリシリカ反応性を判定する促進養生試験の1つ。

凍害
凍結融解の繰返し作用によって、コンクリートの組織が徐々に脆弱化していく形態の劣化。

凍結防止剤
路面の凍結を防止するために用いる薬剤、塩化カルシウムや塩化ナトリウムを主成分とするものが用いられている。

凍結膨張圧
コンクリート内部の水が凍結膨張することによって生じる圧力。

凍結融解サイクル
凍結融解回数のこと。

凍結融解作用
凍結と融解が交互に繰り返されること。

凍結融解試験
コンクリートの耐凍害性を評価するための試験。供試体の動弾性係数を測定して耐久性指数を求める。

透水性
水がコンクリート内部を圧力差によって移動する場合の移動のしやすさ。

動弾性係数
振動数などの振動特性の値から求められる弾性係数。

塗装工法
コンクリート表面に表面被覆材を塗布する工法。

塗布型防せい材
塩化物イオンを吸着するなどして鉄筋の腐食環境を改善するための表面含浸材。

ドリル法
構造物をドリルで削孔し、その粉を試薬を滲み込ませたろ紙で受けることによって、中性化深さを測定する調査方法。

内的塩害
材料から供給される塩分による塩害。

内部欠陥
コンクリートの内部に生じた変状の総称。

内部拘束応力
断面に一様でないひずみが生じることによって発生する応力。

内部振動機
棒状の振動体をコンクリートに挿入して締め固める装置。

内部ひび割れ
鉄筋の腐食などによって生じた表面に現れていないひび割れ。

中塗り
塗装構成の主たる部分。主材ともいう。

斜め引張応力
部材軸に対して斜め方向に生じる引張応力。

軟水
カルシウムやマグネシウムなどの塩類を少ししか含まない水。硬水の対語。

に、ね、の

二水石こう
CaSO4・2H2Oのこと。

2方向ひび割れ
直交する2方向に生じるひび割れ。

熱画像
赤外線映像装置によって得られる測定対象物の温度分布画像。

濃縮
中性化したコンクリートの塩分量や硫黄量が中性化フロントの内側で高濃度となる現象。

配(調)合
コンクリートを製造するために用いられる各材料の使用割合または使用量。

はく落
かぶりコンクリートが剥がれ落ち、断面の一部が喪失した状態およびそれが生じること。

はく落防止工法
建築外壁の仕上げ層などにFRPメッシュとアンカーピンを併用した被覆工を設置する工法。

はく離
鉄筋腐食を原因として、鉄筋とかぶりコンクリートとの付着が損なわれた状態。広義には、コンクリートの表層部が失われた状態。

爆裂
火熱を受けたコンクリートの表層が圧壊する現象。

波長分散分光器
⇒WDS

パテ
素地調整面のくぼみなどを充填するために用いるペースト状の材料。

反応環
反応性骨材の外周部にリング状に生成される黒色あるいは暗灰色の原岩部分。

反応性鉱物
アルカリシリカ反応を起こす不安定なシリカなどの鉱物。

反応性骨材
反応性鉱物を含む骨材。

反応生成物
アルカリシリカゲルのこと。

反発硬度法
⇒反発度法

反発度
コンクリート表面の硬度を表す指標。

反発度法
テストハンマーでコンクリート表面を打撃することによって得られる反発度から圧縮強度を推定する調査方法。

被害等級
火害で損傷した構造物の被害程度を表す区分。

美観・景観
構造物の外観の良否に関する性能。

引張強度
主引張状態下で破壊に達するときの強度。

比抵抗
電気伝導度の逆数。比電気抵抗の略語。

比表面積
セメントや混和材などの紛体の細かさを示す指標。

ひび割れ
コンクリートに発生する亀裂、その総称。

ひび割れ追従性
ひび割れの挙動に追従できる材料の伸び能力。

ひび割れ被覆工法
⇒表面塗布工法

ひび割れ補修工法
ひび割れの補修を目的とする工法の総称。

ひび割れ密度
一定面積に存在するひび割れの長さの総延長などで表されるひび割れの量を表す指標。

比誘電率
対象媒質の誘電率と真空の誘電率との比。

評価・判定
構造物の性能低下を予測し、対策の要否を決定する行為。

標準電位列
金属および合金の標準電極電位を貴なものから卑なものへ順に並べたもの。金属のイオン化傾向の大きさを表す。

標準電極
標準水素電極のこと。標準電位の基準電極。

表面含浸工法
⇒含浸材塗布工法

表面気泡
コンクリート躯体表面にフレッシュコンクリート中の大きな空気泡が残ってできた変状。

表面塗布工法
ひび割れの上に表面被覆材を塗布する工法。

表面波
自由表面に沿って伝わる波。

表面被覆工法
コンクリート表面に表面被覆材を設置する工法。

表面保護工法
構造物の表面あるいは表層に保護層を形成する工法の総称。

疲労
静的強度より小さい応力であっても、その応力を繰り返し受けることによって脆性的な破壊に至る現象。

疲労強度
応力の繰返しによって材料が疲労破壊する最大の応力。

疲労限度
無限回繰り返しても疲労破壊を生じない最大の応力。

疲労寿命
破壊までの応力の繰返し回数。

フィックの第2法則
非定常状態における拡散の基本法則。

フェノールフタレイン法
1%フェノールフタレイン溶液を噴霧した測定面の呈色状況から中性化深さを測定する方法。

吹付け工法
型枠を設置せずに、圧縮空気などを用いてコンクリートやモルタルを吹き付ける工法。

複合劣化
複数の劣化要因の作用を受けて生じる形態の劣化。

腐食減量
腐食によって失われた鉄筋の断面欠損量を定量的に表す指標。

腐食性ガス
コンクリートを化学的に侵食するガス。

腐食生成物
鉄筋の腐食に伴って生成される鉄さび。

腐食速度
単位時間あたりの腐食量。

腐食電池
金属表面に形成される電池。

腐食電流
腐食電位に対応する電流。

腐食電流密度
電極の単位面積あたりの腐食電流の大きさ。

腐食発生限界塩分量
鋼材が腐食しはじめるしきい値となる塩分量。

腐食反応
腐食電池のアノード反応とカソード反応によって進行する電気化学的反応。

腐食ひび割れ
鋼材の腐食膨張圧によって生じるひび割れ。

腐食膨張圧
コンクリート内部の鋼材が腐食し、腐食生成物が生じることによって発生する圧力。

付着
鉄筋とコンクリートとの界面に作用するせん断に対する抵抗。

普通丸鋼
表面に突起のない断面が円形の鋼棒。

不動態
標準電位列で卑な金属が活性を失って貴な金属の挙動を示す状態。

不動態被膜
金属が不動態の状態にあるときに、金属表面に形成される酸化膜。

不同沈下
地盤が一様でなく不均等に沈下すること。

プライマー
コンクリートと表面被覆材との接着性を確保するために、素地調整面に塗布する材料。

プラスティック収縮ひび割れ
まだ固まらないコンクリート中の水が急速に失われることによって生じるひび割れ。

プラスティック沈下ひび割れ
まだ固まらないコンクリートの沈下が鉄筋などに拘束されることによって生じるひび割れ。

プラスティックひび割れ
まだ固まらないコンクリートに生じるひび割れ。

ブリーディング
フレッシュコンクリート中の固体材料の沈降および分離によって、練混ぜ水の一部が上昇する現象。

フリーデル氏塩
セメント成分のC3Aと塩化物との反応生成物。

フルオレセインナトリウム溶液
硝酸銀滴定法の指示薬として用いられる溶液。

プレストレス
荷重作用によって断面に生じる応力を打ち消すように、あらかじめ計画的にコンクリートに与える応力。

プレストレス導入工法
既設コンクリート部材に内ケーブルを用いてプレストレスを与える工法。

フレッシュコンクリート
まだ固まらない状態にあり、所定の方法で締め固めることが可能なコンクリート。

プレパックドコンクリート工法
あらかじめ型枠に特定粒度の粗骨材を詰め、その空隙に特殊なモルタルを注入する工法。

分極曲線
金属の分極に伴う電位と電流との関係を示す曲線。分極は金属に電流が流れるとき電位が変化する現象。

分極抵抗
分極における電位変化分を電流変化分で除した値。

分極抵抗法
直流分極抵抗法のこと。近年の分極抵抗測定は交流法で行われることが多い。

ペシマム
コンクリートの膨張量が最大となる反応性骨材または鉱物の混入率。

変位
部材内のある点の変形後と変形前の差の方向と大きさ。

変形
構造物あるいは部材が外力の作用などによって形状を変化させること。

偏光顕微鏡観察
試料に偏光を透過させて岩石や鉱物の光学的性質を調べる方法。

偏向部
外ケーブルとして配置された緊張材を偏向させ、その形状を保持するための部分。

変質
コンクリートの化学的な組成が変化すること。

変状
構造物の状態が当初の状態から変化した状態のこと。初期欠陥、劣化、損傷の総称。

変色
コンクリートの色調が変化すること。

ポアソン効果
部材に軸力を加えると縦ひずみと横ひずみを生じる現象。

防食電流
金属の電位を防食電位に維持するために供給する電流。

膨張ひび割れ
部材の膨張変形によって生じるひび割れ。

膨張変形
部材の体積が大きくなる形状の変化。

補強
部材あるいは構造物の耐荷性や剛性などの力学的性能を回復、もしくは向上させることを目的とする対策。

補修
部材あるいは構造物の耐久性の回復・向上と第三者影響度の改善を目的とする対策。

ポップアウト
コンクリート表層のモルタル分が粗骨材の一部とともに円すい状に押し剥がれる変状。

ポテンショ/ガルバノスタッド
電位や電流を制御し測定する装置。

ポリマーセメントペースト
セメントペーストにセメント混和用ポリマーを加えた混合材料。

ポリマーセメントモルタル
結合材としてセメントとセメント混和用ポリマーを用いたモルタル。

ポリマーモルタル
ポリマーを結合材とするモルタル。

マイクロフォン
打音法などで用いられる打撃音の採集装置。

埋設型枠工法
本設とする型枠の内部にコンクリートあるいはモルタルを充填する工法。

マイナー則
作用する断面力Sjによる疲労寿命をNj、繰返し回数をniとすると、累積疲労損傷度M=Σ(nj/Nj)=1となったとき疲労破壊することになるということ。

マクロセル腐食
アノードとカソードが分離している規模の大きい腐食電池が形成されて生じる腐食。

曲げ剛性
ヤング係数と断面2次モーメントの積。

曲げ耐力
部材が曲げ作用を受けて終局強度に達するときの曲げモーメントの大きさ。

曲げひび割れ
曲げ応力によって生じるひび割れ。

曲げモーメント
部材を湾曲させるモーメント。モーメントは力と距離の積。

マスコンクリート
構造寸法の大きいコンクリート構造物。セメントの水和熱による温度上昇を考慮して設計・施工する必要があるコンクリート。

マトリックス
セメントペースト部分のこと。二相複合材料のベース部分。

豆板
⇒ジャンカ

摩耗
すり磨くこと、および突き砕くこと。すりへりともいう。

み、む、め、も

ミクロセル腐食
アノードとカソードが渾然とした局部電池が形成されて生じる腐食。

無機酸
電離度の大きい酸。強酸。

無収縮モルタル
収縮補償を目的とする程度の膨張材を混和したセメントモルタル。

面分析
試料の元素分布を2次元で調べること。

毛細管間隙
セメント硬化体内部において、水和生成物で充填されないで残った間隙。毛細管孔ともいう。

モニタリング
ある機会に発生する現象や挙動をとらえるために、センサを用いて継続的に監視すること。

モルタル注入工法
断面修復を行う部分に型枠を設置して流動性のよいモルタルを注入する工法。

モルタルバー法
骨材のアルカリシリカ反応性をモルタル供試体の膨張量を調べることによって判定する試験。

ゆ、よ

有機酸
電離度の小さい酸。弱酸であることが多い。

遊離石灰
結晶水を含まない石灰、あるいは単体で存在している酸化カルシウム。

要求性能
構造物に必要とされる基本的な性能。

横波
媒質の振動方向と直角な方向へ伝わる波。

4点電極法
コンクリート表面に4本の電極を1列等間隔に並べ、両端の電極間に直流または交流を流して中間の電極間の電位差を測定する調査方法。

リーチング
セメント硬化体からセメントの成分や水和生成物が溶出すること。

リグニンスルフォン酸系混和剤
リグニンスルフォン酸塩を主成分とする減水剤、AE減水剤などの混和剤。

リニアトラバース法
硬化コンクリートを対象として、気泡間隔係数などの気泡組織を測定する方法。

硫化水素
H2Sのこと。

硫酸イオン
 SO4 2-のこと。

硫酸塩
硫酸イオンを主成分とする塩。

流電陽極材
電気防食工法の陽極として用いられる鉄よりもイオン化傾向の大きい金属。

流電陽極方式
流電陽極材とコンクリート内部の鋼材を導通させることによって防食電流を供給する電気防食工法の方法。

理論たわみ
ある仮定を設けて計算した仮想上のたわみ。

る、れ、ろ

累積疲労損傷度
⇒マイナー則

√t則
コンクリートの変質が定常状態での物質の拡散によって生じると仮定すると、変質深さは時間の平方根に比例するということ。

劣化
構造物あるいは部材の性能低下が劣化要因と時間の作用によって生じる性質の変状。

劣化過程
劣化が進展していく段階。

劣化期
構造物が要求性能を満足できなくなる段階に対応する劣化過程の一段階。

劣化速度
単位時間あたりの劣化量。

劣化要因
構造物の性能低下を引き起こす主な原因。その具体的な要素を劣化因子という。

劣化予測
劣化作用に伴って生じる構造物の性能低下の程度を前もって推測すること。

連続繊維シート
連続繊維を1方向あるいは2方向に配置してシート状にした補強材。

漏水
雨水や地下水、貯留水などがコンクリート表面や継手などから漏れ出すこと。

ワーカビリティー
材料分離を生じることなく、運搬、打込み、締固め、仕上げなどの作業が容易にできる程度を表すフレッシュコンクリートの性質。

欧文

AE
固体が変形あるいは微小破壊するときに、系に蓄えられたエネルギーの一部が音に変換される現象。

AEコンクリート
AE剤などを用いて微細な空気泡を含ませたコンクリート。

AE剤
コンクリートの内部に多数の微細な独立気泡を連行させる混和剤。

AE法
AE現象を利用して、ひび割れの発生時刻や発生位置などを検出する調査方法。

BET式
ガス吸着法による比表面積の計算に用いる式。

BS法
弾性波がひび割れの先端を回折する性質を利用して、ひび割れ深さを測定する調査方法。

C3A
アルミン酸三カルシウムのこと。

C-S-H
カルシウムシリケート水和物のこと。主な水和生成物の1つ。

DTA(示唆熱分析)
試料を加熱して基準物質との温度差を検出する熱分析の方法。

EDS
X線がエネルギーの粒子としての性質を有することを利用して元素を分離するX線分光器。

EPMA
試料表面に電子ビームを照射して得られる特性X線などの信号を利用して、元素の定性、定量、マッピングなどを行う装置。

FRP接着工法
コンクリート断面の外側に連続繊維シートを接着し、既設部材との一体化を図って合成構造とする工法。

FRP巻立て工法
既設柱部材などの全周に連続繊維シートを連続して配置し、既設部材との一体化を図って合成構造とする工法。

ICP
誘導結合プラズマ発行分光分析装置。

JCI-S-011
コアの解放膨張量および残存膨張量を測定する試験。

Kelvin式
ガス吸着法による細孔量の計算に用いる式。

pH
水素イオン指数のこと。

P波
⇒縦波

RC巻立て工法
既設部材の周囲に鉄筋を配置し、コンクリートを打ち足して断面を増加する工法。

SEM
試料面上を走査しながら電子ビームを照射し、試料から放出される2次電子を検出して、その量的な変化を顕微鏡像に反映させる装置。

S-N曲線
作用応力と破壊までの繰返し回数との関係を表す曲線。

Tc-T0
弾性波がひび割れの先端を回折する性質を利用して、ひび割れ深さを測定する調査方法。

TG(熱質量分析)
試料を加熱して昇温に伴う質量変化を検出する熱分析の方法。

UVスペクトル法
火害を受けたコンクリートをUVスペクトル分析して受熱温度を推定する方法。

WDS
X線が波の性質を有することを利用して元素を分離するX線分光器。

X線
波長が10-6から10-3μmの電磁波。

X線回折装置
X線を発生させ、回折角と回折X線強度を測定する装置。

X線回折法
結晶性物質にX線を照射して得られるX線の回折角と回折X線強度から物質の定性、定量を行う方法。

X線透過撮影法
X線が物質を透過する性質を利用して、コンクリート内部の鋼材や空洞を検出する調査方法。

X線分光器
試料から発生するX線スペクトルを元素ごとにより分けて検出する装置。