四択問題 評価・判定1
   
 問題1

各種変状・劣化



 コンクリート構造物の変状に関する次の記述のうち,適当なものはどれか.


(1) 港湾部の荷役施設として建設された鉄筋コンクリート造倉庫の梁に主鉄筋方向のひび割れが発生した.資料による調査の結果,反応性骨材が使用されていたが,無害な骨材と混合して用いていたので,塩害によるひび割れであると判断した.
(2) 内陸部にある道路橋の地覆を調査したところ,地覆の片面だけに表層コンクリートの剥げ落ちが認められた.日当たりのよい面だけが変状していたので,コンクリートの乾燥収縮が著しく進行したものであると判断した.
(3) 道路高架橋の高欄を調査したところ,複数の主鉄筋があばら状に露出している状態が観察された.かぶり(厚さ)が不足しており,鉄筋の腐食も認められたが,凍結防止剤を使用していることがわかったので,凍害による変状であると判断した.
(4) 鉄筋コンクリート建物の庇下面に発生した豆板からさび汁が滲出していた.資料による調査の結果,使用されたコンクリートの塩化物イオン量が0.3kg/m3であったので,中性化による変状であると判断した.