■ 有限会社コンクリート診断技術ブレーンセンター 受講者様に聞く-株式会社岩野建設 取締役土木部長 阿部安美様 ![]()
-- 会社では土木部長をお務めだそうですね。阿部様と会社のことを簡単に紹介してください 阿部安美と申します。北海道上川郡在住の45歳です。 業務経験は27年ということになります。 当社は十勝の新得町にあり、北海道電力のダム、導水路等の修繕、公共工事全般の他、建築工事も手がけています。コンクリート構造物にとっては、厳しい気象の土地柄ですから、気も遣い、頭も使って仕事をしています。 -- 資格取得のきっかけは、思い違いであったとか・・・ 大きな声では言えませんが、そうなんです。受験者を対象として実施される講習会を修了すれば、自動的にいただける資格だと、甘いことを考えていました。 そうではなく、手ごわい試験だということは、しばらく後に同業者から聞かされました。 時間はかかりましたが、2009年度試験に合格し、資格者であると名刺でもアピールしています。
-- 最初の受験機会はあきらめてしまったそうですね 前述のように、勘違いして出発したわけですが、それはともかく、4月の講習会が終わって試験勉強を開始しました。 1級土木や管工事、造園、測量などの資格を取得したときの経験から、1ヶ月間集中して勉強すれば、同じように一発で合格できると思っていました。その程度だろうと思ったんです。 ところが、過去問で試験問題を確認してみると、レベルの違う試験だと認めざるをえなかった。 四択もいくらか難しくは感じましたが、これは独学でもできると思います。 しかし、記述式問題はそれまでに受験した試験とは違い、書くことに慣れていない自分には、手も足も出ない内容でした。
ああ、ここです。 連休明けには、もう断念していたようです。 ひとりでがんばっても、いまからでは無理だ、一年待った方がいいと考えたんです。 その年はインターネットで情報収集する他、診断士でもある知人社 長にアドバイスをいただくなどしていました。
-- 難関とはいえ、過去問だけで受験する人もいると思います 書くことに慣れているんでしょうね。 でも、わたしの場合は、手も足も出ないと自覚していたくらいですから、費用をかけてでも、記述対策のためのヒントがほしかった。 わたしのような人もいると思います。 独学では無理だとわかっていました。 -- ブレーンセンターを選んだ理由は 当時、他にも受験者向けの教材を扱ったサービスはありましたが、中身を考えると、雲泥の差だと思いました。 教材の質、量、レベルの高さといった点で、単純に良い方を選んだということです。 この年の1月、講座に飛び入りし、試験勉強を再開しました。 たいがいのことはやればできる。 はじめたからには必ずやってやるという気持ちでした。
尻込みしてしまうことはなかったですか 全然、気にしません。 といっても、意欲的な受講生が多いので、出だしの頃は、皆さん、よろしくお願いします、みたいな感じで入りました。 参加者の方々に混ざって答案を提出しているうち、いつの間にか溶け込んでいましたが。 最後の方は、自分も古顔になっていたかもしれません。 -- 講師の指導については、どう感じていましたか。辛口という評価もあるようですが 答案の内容に関しては、厳しく、ていねいに指摘されます。 辛口ですが、それがいいのではないでしょうか? 2年、3年と続けてお世話になりましたが、そのたび、同じように添削してもらいたいと思い、受講を決めました。 参加者全員の答案と講評を見ることができるので、自分の講評だけでなく、先生の他の方への接し方も見ています。 自分ばかりではありません。他の方の様子も見ています。 なので、こういう先生だとわかっていました。 ですが、3年目に初めて電話ディスカッションで話したときのことです。 思っていたとおりではなかった。 規定の終了時間になっても、「まだ、かまいません」といわれ、自由に質問させてもらうことができました。ざっくばらんに何でも話してくれます。想像していた先生とは違いました。 それまでは、1つのミスもしたくないといった、プレッシャーみたいなものもありましたが、実際に話してみて、答案の書き方もいい方向に変わったと思います。 結局、その年は甘えさせてもらいましたが、それもあってか、合格することができました。 もっと早く利用しておけば、というのが当時の率直な思いです。 受講生の皆さんにも、積極的に利用することをお勧めしたいですね。
-- 先ほどの克明な記録は、まさに猛勉強の跡とでもいうべきものだと思います。仕事をこなしながら、勉強時間を作ることはできましたか 建設会社ですから、皆、現場をもっています。 仕事もあるし、家族とも接しなければいけない。 そういう中にあって勉強時間を作り出すのは大変ですが、自分の場合は2:30に起きて、朝方の3時間をあてていました。 それから仕事に向かいますが、答案を書きながら、後もうちょっとというときには、会社で続きを書いたこともあります。 休日は、一日めいっぱい勉強させてもらいました。 買物に出かけるときは、嫁さんに運転をお願いし、うしろで参考書を広げていました。 近所の七夕の祭りにも出かけず、歯医者の待ち時間30分の間にも勉強しました。 子供たちが幼い時分だというのに、家族サービスの時間を削って勉強させてもらいました。 我慢して協力してくれた家族に本当に感謝しています。 受験者の中には、仕事で時間がないことを言いわけにする人がいます。 新しい現場をもらったときなどです。 自分も施工管理をしてきましたから、よくわかりますが、時間を作ってやらなければ合格することはできないと思います。講座では先生も同じようなことを言っていました。
-- 試験勉強を進めながら、不安や悩みが付きまとうことはありませんでしたか 経験的にいえば、長期間、試験勉強を続けていると、精神的に参るときがきます。 ひとり切りだと、真っ暗な気分になって、つぶれていたかもしれません。 でも、講座には周りがいます。仲間が同じように苦しんでいることを知っています。 皆、同じなんです。自分だけではないと考えることができました。 何度か利用した電話ディスカッションの他にも、講座にはそうした不安に応えるコーナーがいくつも用意されています。読めばわかる!必勝勉強法、診断士試験雑感、お悩み解決編などです。 話は逸れますが、やらなきゃもったいないポイント集、やってはいけないポイント集というのもあります。 記述式問題に対応するための実戦的なポイントです。 何がよくて、何が悪いのか、読めばわかります。 それだけでわかるんですから、受講生の宝だと思います。 解答用紙の使い方をわからない人だっているでしょう。 答案の書き方、効果的な学習方法だけでなく、そんなことまで説明されています。 何もわからないところからはじめている人にとって、先に進むための手助けが豊富だと思います。 というより、あれだけの教材があれば、全部はやり切れません。 それぞれの実状に応じて、重点的に取り組むことを考える必要があります。 わたしの場合は、○×式のチェック式問題には手をつけず、記述対策のための時間を確保するようにしました。
-- 合格の瞬間のことをお聞かせください 合否の確認の仕方を嫁さんと相談しました。封筒を待つか、インターネットでいま見るか・・・ こんなことを話し合ったのは、いろいろあるからです。 4歳の娘が眠っていたので、上の子と3人で、勉強部屋のパソコンで確認することにしました。 わたしたちの目に、自分の受験番号が飛び込んできた瞬間・・・、3人で万歳!です。驚いた娘を泣かせてしまいました。 感動といっても大げさではありません。 自分の姿を見てきた家族にとっても他人事ではなかったんです。 みんなで一緒にやってきました。家族の協力がなければ、とてもできなかったことです。 先生に、みんなでがんばった、こちらの姿も見せたい、ずっと、そう思っていました。 というのも、講座のホームページで先生の顔を見ながら勉強してきたからです。 合格発表の日の晩、家族写真を撮って送らせてもらったのは、そんなわけです。
-- 資格取得後、周囲の目は何か変わりましたか
役所の方が話を聞いてくれますので、仕事が進むようになりました。会計検査のときも、そつなく対応できたと思います。 自分自身、診断士ですから自信をもって客先に説明することができます。いまでは、ノウハウがありますから。 余談ですが、当社は昨年、コンクリート構造物関連の実用新案を登録しました。 農業用バンカーサイロの化学的侵食に関する考案です。 登録出願のための書類は、わたしが作成しました。
-- この講座にこだわったわけを教えてください 理由なんかありません。先生を信頼していましたから。 勉強時間の大半を記述にあて、四択でしくじった年もありましたが、あと一歩だという手応えを強く感じていました。 この講座を続けていけば大丈夫、必ず合格できると信じていました。 -- 講座での3年間は、どんな時間だったのでしょうか 夢中になって、はまっていました。 コンクリートにはまった。勉強にはまりました・・・ 試験勉強というと、つらいものというイメージがあるでしょう。 でも実は、楽しかったんです。 いまでも自己研鑽のために、講座を続けたいと思うことがあるくらいです。 大学には行っていませんが、それに代わるものくらいの勢いで勉強していました。 身につけたことは大きいです。 自分を含めて、客観的に物事をみる力がついたように思います。 試験やこうした講座を受けることがなければ、ここまで真剣に勉強することはなかったでしょう。 -- 最後に受験者へのアドバイスをお願いします 足かけ4年、勘違いからはじまった診断士取得への道でしたが、仕事でのメリットも多く、役立つ資格だと感じています。 社内をはじめ、周囲にはけしかけてもいますが、多くの方に診断士を目指してほしいと思います。 わたしと同じようなところからスタートする人でも、この講座でがんばれば、やる気さえあれば、必ず合格できるんだよということを、申し上げたいですね。 先生は、受講生のことを考えてくださる方です。 ブレーンセンターの浅野先生と、会社、家族のみんなに感謝していることをつけ加えます。
お忙しい中、有り難うございました。 ※ 取材日時 2012年1月 ブレーンセンターは、コンクリート技術者の資格取得を応援します。 |